切迫早産にペッサリーは有効！35週目でも子宮頸管3cmをキープした体験談

こんにちは、イナバナエコです！
突然ですが、現在妊娠35週。7月末に第二子を出産予定です。

今回は第一子妊娠時に切迫早産で3ヵ月間寝たきり自宅安静だった私が、ペッサリーを使用して子宮頸管3cmをキープした体験を共有します！

2018年に第一子である息子を出産した際、25週目で子宮頸管が2.5cmになったため、切迫早産の診断で約3ヵ月間自宅安静となりました。
入院こそしなかったものの、ずっと寝たきりでお風呂は3日一回のシャワーのみ、外出は禁止。
自宅の布団でひたすら寝るしかなく、料理を作ることもできなかったので宅配弁当で過ごしていました。
第二子妊娠時の懸念事項として、どうやって切迫早産を防ぐかはかなり重要なポイント。

今回の妊娠時は、家の近くに転職しリモートワークも使える状況だったため、なんとか持ちこたえられると思ったのですが、17週に初めて子宮頸管を測った段階ですでに3cmしかなく、週数の割に短いということで早速安静指示が出ました。
その際、産婦人科の先生から紹介されたのが切迫早産用のペッサリーでした。

この記事が役に立ちそうな人

・切迫早産と診断されたけど上の子のお世話や仕事で休むのが難しい。
・前回の妊娠が切迫早産だったので安静・投薬以外の対処方法が知りたい。
・切迫早産での入院をできるだけ避けたい。

切迫早産と従来の対処法

妊娠22週目以降37週未満で出産することを『早産』と言います。
実際に『早産』といわれる時期に出産してしまう人は妊婦全体の5%ほど。
『早産』で生まれた場合には赤ちゃんの肺が未熟だったり障害が残る可能性があるため、新生児集中治療管理室(NICU)のある病院で入院しなければならないことが多いようです。
出来ることなら生産期までお腹の中にいてほしい。

切迫早産の予防として効果があると言われているのは以下のような対処法です。

1. 安静
2. 子宮収縮抑制剤の投与（内服および点滴）
3. 抗生剤による膣洗浄
4. 子宮頸管縫縮術(シロッカー法・マクドナルド法)

シロッカー法やマクドナルド法のように物理的に子宮口を縛る手術もあるのですが、下半身麻酔が必要で入院を伴う手術になります。
「子宮口を縫う・縛る」、想像しただけで出産並に大変そう。
子宮頸管無力症や多胎児妊娠などで施術が必要な人もいますが、私の周りには安静にして服薬というレベルの切迫早産妊婦が多かったです。

そんな中、17週というかなり初期の段階ですでに子宮頸管が3cmと言われてしまった私。(平均で4cmくらいあるらしい)
産婦人科の先生から「4年前にはなかったんだけど、3年くらい前から子宮口に入れて使用するペッサリーの導入を始めているので、2.5cm以下になりそうなら装着を検討しましょう。」と言われました。

切迫早産の防止に有効なペッサリーってこんな感じ

意外と大きくてびっくりしたものの、手術が必要ないことや検診のついでに装着可能なことを聞いて、物理的に効果がありそうな割には手軽そうな印象を受けました。
このペッサリー、なんと欧米では1960年代から使われている方法らしく、なんで今まで日本で使われていなかったのか不思議です。
(余談ですが、ウテメリンなどの張り止め薬も継続して使用する効果性は不明らいく、欧米では連続使用は42時間と決められています。ピルとか緊急避妊薬とか日本の女性向け医療ってちょっと遅れ過ぎじゃないかと心配になる。)

とりあえず17週の段階では、会社に出勤せずリモートワークにすること、保育園の送りや買い出しなど可能な限り夫や実家に頼って安静にすることなどを条件にペッサリーは挿入せず仕事も休職しないで様子を見ることにしました。

25週目、子宮頸管2.6cmでついにペッサリー装着

21週目の検診でも子宮頸管は3cmをキープしていたのですが、25週目の検診で測ったところ2.6cmになっていました。
私の通っていた産院ではペッサリーの装着基準は以下の条件でした。

1. 子宮頸管が2.5cm以下
2. 週数が22週を越えている

物理的にこれ以上に短くならないようにしたいとの思いで、自分から装着をお願いしました！
先生も「わかりました！装着しましょう！」と乗り気。
何故か他の先生も見学に来て2人の先生と助産師さんに見守られながらの装着。
「すごくキレイにいい感じのところにはまりました！」と嬉しそうな先生たち(笑)
装着後の子宮頸管はなんと3.5cm、物理的に高さのある器具を装着しているので当たり前ですが子宮頸管は伸びました。

ちなみに装着時は結構痛かったです。
ペッサリーをグリグリと押し込まれている感覚。
装着直後は下腹部にものすごく違和感がありました。

「ちょっと違和感あると思いますが、すぐに慣れますよ。1週間後に様子を見せてください。」
という先生の言葉とは裏腹に、歩いていても何かが挟まっているのがわかる。
直径6cmの異物が体内に挟まっているので、違和感はすごくありました。

装着している感覚に慣れるのに5日間ほどかかりましたが、その後はペッサリーの存在を忘れて生活しているので、めっちゃ快適です！

ペッサリー装着の効果

25週目にペッサリーを装着して2.6cmから3.5cmになって以降、31週目で再び2.6cmになるまでは2.8cmをキープできていました。
その間も基本は自宅安静ですが、土日に30分だけ外出する、座ってご飯を食べる、毎日シャワーができるなど、第一子の安静時よりも先生から出される条件が緩和されて快適に過ごすことができました。
さすがにペッサリーを装着していて2.6cmは短くなり過ぎということで、31週目で仕事は休職することになりましたが、切迫早産の割にギリギリまで働けた方だと思います。

その後、現在35週目ですが、仕事を休職してダラダラ過ごしていることもあってか子宮頸管は3.6cmとペッサリー装着時くらいまで回復しました！

実験結果
切迫早産対策でペッサリーを装着したら、自宅安静でも寝たきりにならずに生活の質を保つことができた！